【そもそも論】おいしいコーヒーとは何か。

今回は永遠のテーマである、そもそもおいしいコーヒーとは何なのかについて考えていこう。

結果から言うと好み。

しかし好みに至るまでの前提がある、そこから考えていこう。

伝説の名店、バッハをご存知だろうか?


1968年に開業し東京珈琲四天王の1つに数えられる南千住のお店、そこの店主でありシステムコーヒー学を世に広め名著者でもあるコーヒー界のパイオニアの田口護さんの提唱する「おいしいコーヒーと良いコーヒー」という考え方を引用したい。

以下文

1.コーヒーの風味に対する「おいしい、まずい」という主観的な嗜好と、品質に対する「良い、悪い」という主観的評価を混同してはならない。

2.コーヒーのプロは自分自身の嗜好よりも「良い、悪い」という客観的評価の視点をまず優先すべきで、「おいしい、まずい」はそれ以降の問題となる。

3.「良いコーヒー」「欠点豆を除いた良質な生豆を適正に焙煎し、新鮮なうちに正しく抽出されたコーヒー」と定義できるが、「おいしいコーヒー」は人それぞれで定義できない。

4.「良いコーヒー」であっても、実際に飲む人の嗜好によっては必ずしも「おいしいコーヒー」になるとは限らないが、「悪いコーヒー」は必ず「まずいコーヒー」になる。

という事。まさにその通りだと思う。
つまり、良いコーヒーである欠点豆を除いた良質な生豆を適正に焙煎し、新鮮なうちに正しく抽出されたコーヒー」を選ぶのが前提として大事だということ。

Engin AkyurtによるPixabayからの画像

本当に「良いコーヒー豆」なのか。

昨今はたくさんのオシャレカフェがある。Mac片手に行くんだろスタバ、恋人との待ち合わせに使うんだろタリーズ、高すぎるんだよブルーボトルコーヒー、飯もうまいんだよコメダ珈琲というように、若干コメダへの偏愛が垣間見れたものの、果たして適正な価格でこの「良いコーヒー」を売っているのか?という所だ。
もちろん喫茶店だからドリンクと場所自体を楽しむのは大いに結構だが、日常で飲むコーヒー豆を調達するにはどうだろう。

欠点豆を除いた良質な生豆を適正に焙煎し、新鮮なうちに正しく抽出されたコーヒーという点から見てほしい。大手チェーン店はおそらく、ある程度良質な生豆を機械で適正に焙煎してはいるだろう、しかし新鮮なうちに各店舗に入荷しているだろうか?

個人的に1番おすすめなのは家から1番近くにある焙煎機のあるコーヒー豆売り店を見つけて通う事だ。そこの焙煎士と顔馴染みになって淹れ方や味の特徴なんて聞けたら最高だ。

Katja S. VerhoevenによるPixabayからの画像

普段飲むなら100g 500円~くらいが適正価格では無いだろうか。もちろん僕はその行きつけのコーヒー豆売り屋さんのオンライン形式を目指している訳だが、実際に通える店舗があればそれに勝る事はない。ぜひ探して、訪れて欲しい。

ここまでで、「良いコーヒー」については分かったとはいえ本題である「おいしいコーヒー」を探す方法についてだが、少々乱暴に言うと酸っぱいコーヒーが好きか苦いコーヒーが好きかで探すのが近道だ、産地がどうとかはあとでいい。

シンプルに焙煎度合いで選ぶと分かりやすい。浅煎りは酸っぱくて、深煎りは苦いのだ。

ブラジルのシティーロースト

1.ライトロースト
(このまま飲まれる事はない) 

2.シナモンロースト
(濃いめの麦茶みたいな感覚、これもこのまま飲まれる事はない)

3.ミディアムロースト
(俗に言う浅煎り、強めの酸味で苦味はほんの少し感じる程度)

4.ハイロースト
(やや浅煎り。まろやかな酸味とマイルドな苦味。コクも少し出てくる、スペシャリティーコーヒーなどはここら辺までが多い。豆のレベルや産地の個性がよく分かる。)

5.シティロースト
(中深煎り、バランスが良く最も一般的な焙煎度合い。飲み始めるには1番おすすめのレベル、基準と言ってもいい。)

6.フルシティロースト
(やや深煎り、苦味が際立ってきて酸味が抑えられていく、香ばしくて昔ながらの喫茶店を思い出すような感覚。個人的には1番好き)

7.フレンチロースト
(通っぽく言うなら少し油が滲んできた程度、酸味が減り濃厚で芳醇なコクになってくる。悪く言うなら産地の個性が死に、同じような味になってくる。)

8イタリアンロースト
(艶がすごく出て、テカテカの豆になる。保存している瓶が油まみれになるレベル、組織が脆くなり、カラカラ。エスプレッソなどイタリアを代表する飲み方に使われる。)

以上の焙煎度合いが8種類ある、まずは基本のシティローストから試すといい。

もっとあっさりと酸味のあるほうが良ければハイを試して、苦味とコクが欲しければフルシティに移行していけば良いのだ。

結論。良い、好きなコーヒーを探そう!

今日は大雑把においしいコーヒーとは何かを紹介したが結論としては「欠点豆を除いた良質な生豆を適正に焙煎し、新鮮なうちに正しく抽出されたコーヒー」でかつ「好みの焙煎度合い」を探すという事だ。

さっそく顔馴染みの焙煎場付きの豆売り店を探してみて欲しい!

もちろん僕が焙煎した、焼きたてコーヒーが届けばこんな嬉しいことはない。(手前味噌すぎる)
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